(仮訳)パキスタン産の形態解剖学的・系統学的解析に基づく隠蔽種の新種、Humaria Laevispora
Niazi, AR., Farooqi, A. & Afshan, NUS. 2021. Humaria Laevispora, a New Cryptic Species of Pezizales (Pyronemataceae, Ascomycetes) Based On Morphoanatomical and Phylogenetic Analysis From Pakistan. Bangladesh Journal of Plant Taxonomy. Available at: https://www.banglajol.info/index.php/BJPT/article/view/57133 [Accessed June 2, 2022] 【R3-09562】2022/6/2投稿

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3行まとめ

パキスタンの温帯湿潤林で採集された菌を検討し、Humaria laevisporaとして新種記載した。
本種は子嚢盤が杯状で外面が褐色、内面が帯灰白色であり、子嚢胞子が平滑で、外被層の毛が黄褐色~暗褐色であることなどで特徴づけられた。
本種は分子系統解析ではH. hemisphaericaに近縁であったが、その種は子嚢胞子の表面が粗い疣状であり、油滴を1つではなく2つ含む点などが異なっていた。
Pakistan, Khyber Pakhtunkhwa, Khanspur village, Ayubia

(新種)

Humaria laevispora Niazi & Farooqi
語源…平滑な胞子の(子嚢胞子の表面性状から)
※2022年6月2日時点で本種はMycoBank/Species fungorumに登録されていない。

【よく似た種との区別】
Humaria hemisphaerica(シロスズメノワン)
子嚢胞子が楕円形
ITS領域に基づく分子系統解析で近縁(同じクレード1に含まれる)
本種と異なりパキスタンではなくアメリカなどに分布する
本種と異なりマツ属ではなくコナラ属樹木などと関係を持つ
本種と異なり子嚢胞子表面が平滑ではなく粗い疣状
本種と異なり子嚢胞子の油滴数が1ではなく2
ITS領域に基づく分子系統解析で明瞭に区別される